第24回 草原の大量描画とGPU Instancing
4 / 4 個数・可視範囲・描画方式の比較
このステップの目的
最適化が働いたかと、必要な画質が残ったかを別々に確認します。
個数だけで比較を終えない
草原の株数を変えるときは、描画命令、CPU時間、GPU時間、画質を同じ条件で比べます。見本にはGPU Instancingによる草原が用意されていますが、非Instancing版との切替機能はありません。別方式との性能差は、比較用の環境を用意するまで断定しません。実際にInstancingが使われたかは描画記録で確認します。
見えない物体を除外することをCullingと呼びます。まとめた描画の範囲が広すぎると、一部だけが見える場面で不要な物体まで処理する場合があります。すべて見える条件と、一部だけ見える条件を分けます。
適用と効果の記録
実機比較では、まず株数とCamera条件を固定して基準値を記録します。次に草の間隔または区画の広さを一つだけ変えて株数を比較し、最後にCameraを変えて見える範囲を比較します。方式そのものを比較する場合は、同じ草株・材質・配置の別Sceneなどを用意してから行います。
| 株数・Camera | 方式の適用記録 | Draw Call | CPU時間 | GPU時間 | メモリ・画質 |
|---|---|---|---|---|---|
| 少数・全体 | Frame Debuggerで確認 | 記録 | 記録 | 記録または未取得 | 記録 |
| 多数・全体 | 同じ方法で確認 | 記録 | 記録 | 記録または未取得 | 記録 |
| 多数・一部 | 同じ方法で確認 | 記録 | 記録 | 記録または未取得 | 記録 |
各行の中で基準と比較設定を記録します。方式・個数・Cameraを一度に変えず、どの条件に効果があったか説明できる形にします。
条件を変えた確認
同じ1000個の配置で、全体が見えるCameraと一部だけ見えるCameraを比べます。方式の採否を判断するために、個数以外の比較項目を選んでください。
考え方の確認
CPU・GPU時間、描画命令、実際に処理する範囲、メモリ、個体差と画質を比較します。一部だけ見える場面で不要な物体まで処理していないかも確認します。
条件・適用の証拠・計測・画質をそろえた比較を、後期のまとめとして残します。
チェックリスト
- 命令数の減少だけで全体の高速化と判定せず、可視範囲も比較できる。
- 変更した条件と、予測・計算した結果を対応付けて説明できる。