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第13回 VFX Graph 実践

3 / 4 Turbulence・Force・Linear Dragを比較する ​

このステップの目的

UpdateのBlockを一つずつ切り替え、Turbulence、Force、Linear Dragの影響を比較します。

Turbulenceでの乱流表現 ​

Turbulence (乱流)は、パーティクルの位置に応じたノイズで速度に干渉するブロックです。
熱にまかれた焚火の火の粉のような、自然ながらも複雑に動くパーティクルの動きを実現できます。

見本では次の値が設定されています。

項目値説明
ModeRelativeその場所の流れの速度へのパーティクルの影響モード
Noise TypeCellularノイズの種類
Intensity1流れの強度
Drag1流れへの影響度
Frequency10ノイズの周波数
Octaves8ノイズの詳細度

Turbulenceは、パーティクルの座標からノイズを生成し、そのノイズで速度に干渉します。
概念的には空間の気圧差が粒子に影響を与えるイメージです。

最初は直感的ではないかもしれませんが、ノイズの空間的な分布と、その影響度で構成されています。
各パラメーターを変更して、パーティクルの動きの違いを観察してみましょう。
ごくわずかな Turbulence が、粒子に自然な揺らぎを与えることが見て取れるはずです。

Forceでの外力表現 ​

TurbulenceとLinear Dragを無効にした状態で、UpdateにForceブロックを追加してください。

Force は力による速度干渉を行います。
重力や風向きなどの外力の表現に使用します。

空き領域を右クリックして検索し、追加したBlockを選んでください。InspectorのModeはAbsolute、Forceの値は(2, 0, 0)です。

AbsoluteのForceは、生存中の粒子の質量に関係なく毎フレーム力を加えます。
質量1のパーティクルにForceを(2, 0, 0)で指定すると、X方向の速度は1秒当たり約2ユニットずつ増えます。
Y方向には力を加えていないため、上向きの速度0.5を保ちながらも右に曲がる様が見て取れるはずです。

Set Velocityで右向きの初速を与えたパーティクルは、外力がなければ右方向に等速で進みます。
Forceで右向きの力を加えた場合、生成後も徐々に右方向に加速していきます。

Forceの有効・無効を切り替え、基準状態と比較しましょう。

Linear Dragでの減速表現 ​

最後に、ForceとTurbulenceを無効にしてLinear Dragの設定を確認しましょう。

Linear Dragは、今ある速度に毎フレーム係数を乗算するブロックです。
空気抵抗やエンジンブレーキのような減衰効果を表現できます。

ここでは Drag Coefficientに 0.8 を設定します。

初速が同じでも、時間が経つほど移動が遅くなり、上へ進む距離が短くなります。
Drag Coefficientが大きいほど、減速も強くなる仕組みです。

粒子群の上端がどう変わるか予想してから、Linear Dragだけを有効にしましょう。
有効・無効を比較し、次に係数だけを0.8 → 1.6 → 0.8へ変えてください。
減速の違いを確認したら、Linear Dragを無効へ戻してください。

三つの処理を組み合わせる ​

単独の比較を終えたら、Updateの移動用Blockを上からTurbulence → Force → Linear Dragの順に並べてください。
次の順に有効なBlockを増やし、変化を比べてみましょう。

条件有効にするBlock観察すること
Aなし初速だけで進む基準
BTurbulence局所的な流れの乱れ
CTurbulence、Force乱れを保ったまま右へ向かう変化
DTurbulence、Force、Linear Drag右への広がりと減速の釣り合い

毎回Graphを保存してPlayし直し、パーティクルの挙動の何が変わったかを観察してください。

また、Blockは上から順に影響します。
ブロックの順番を入れ替えて、挙動がどう変化するかも確認してみましょう。

Blockの公式リファレンス

入力項目の詳細は公式リファレンスで確認してください。
Turbulence
Force
Linear Drag

チェックリスト
  • 初速、外力、減速の機能と影響を理解した