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第02回 パーティクル
前回: 第01回 オリエンテーション / 次回: 第03回 色と半透明の操作
今回の授業内容
- パーティクルとエミッターの役割を理解する
- Particle Systemの基本モジュールを確認する
- 発生数、寿命、速度、サイズ、形状、色を調整する
- ワンショットとループのエフェクトを制作する
- 設定による見た目の違いを比較する
パーティクルは「粒子」の意味:小さな要素の集まりで表現する

画像はAI生成によるイメージ
火花、煙、炎、雪、埃といった現象は ひとつの大きな形ではなく 細かな粒の集まりで成り立っています この粒を パーティクル と呼びます
パーティクルに速度や重力、色の変化などを 与えて、小さな要素の集まりから複雑な 表現を作り出すのがパーティクルエフェクトの 基本的な考え方です
パーティクル表現の基本構成
パーティクル

画像はAI生成
画面に見える粒そのものです 寿命、速度、サイズ、色などの属性を持ちます
エミッター
パーティクルを発生させる装置です 発生位置や発生数、発生タイミングを 制御します
トレイル
パーティクルの軌跡を残す表現です こちらも色や太さを変えることができます
エフェクト作成の基本:エミッターにパーティクルを発生させる
エミッターはパーティクルを発生させる装置です 発生位置や発生数、発生タイミングを制御します
パーティクルは初期方向、初速、色、サイズなどの属性を与えられ エミッターから発生して動きます
パーティクルは重力や風などの影響を受けて動き、寿命が尽きると消えます 寿命にあわせて色やサイズを変化させることで自然な表現を作ることができます
必要であればパーティクルの後ろにトレイルを残すこともできます こちらも色や太さを変化させてより複雑な表現を作ることができます
ワンショットエフェクトとループエフェクト
ワンショットエフェクト

画像はAI生成
一度出て短時間で消える単発のエフェクトです 例: 火花、爆発、着地の土煙など
ループエフェクト
繰り返し再生されるエフェクトです 例: 炎、煙、オーラ、雨、魔法陣など
※ 実際のエフェクトはこれらを組み合わせて 複合的に作られることも多いです
まずはワンショットから始める:基本を掴んで、ループへ広げる
まず、一度だけ出て消えるシンプルなエフェクトを作ります
発生、寿命、速度、形を調整しながら 狙った見た目に近づける流れを押さえます
そのあとで連続して出し続ける設定も試し 出し方の違いで用途と印象がどう変わるかを比べましょう
エフェクトは組み合わせて作る:複数の Particle System を重ねる
完成度の高いエフェクトは、ひとつの Particle System だけでなく 複数の表現を重ねて作ることが多いです
たとえば爆発なら 火花のワンショット、発光、煙のループや残り方を組み合わせます
まず 1 つずつ役割を理解できるようになると 後から組み合わせて考えやすくなります
実習 1:ワンショットの エフェクトを作る
花火のような 一度だけ発火して消える表現を作ります
Unity の Particle System:パーティクルの発生と挙動を管理する仕組み
UnityのParticle Systemは、ゲームエフェクトで使うパーティクルの発生や動きを管理する機能です
パーティクルの数、寿命、速度、大きさ、出る向きなどを調整して 火花、煙、炎、魔法、爆発のような様々なエフェクトを作ることができます
Unityの最初期からある機能のため、 現代のモダンなエフェクト制作には追い付けない面もあります ですが使い方次第で十分に魅力的な表現が可能です https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/ParticleSystems.html
Particle System は時代遅れ?:Visual Effect Graph への移行が進んでいます
Unity では近年、より高度なエフェクト制作が可能な Visual Effect Graph への移行が進んでいます
ただし、Visual Effect Graph は ある程度のグラフィックス知識やノードベースの操作に慣れる必要があるため 初心者にはややハードルが高い面もあります
今回の授業では、 より基本的で手軽に扱える Particle System を使って エフェクト制作の基礎を学びます
Particle System のパラメーター:複雑ですが、まずは触ってみましょう

Particle Systemは古いシステムのため、 UIがやや煩雑でパラメーターも多いです
ですが全てを理解しなくても 基本的なエフェクト作成は十分に可能です
この回で主に扱うのは Main、Emission、Shape、Color over Lifetime、Renderer です
詳細は公式のマニュアルを参照してください https://docs.unity3d.com/ja/current/Manual/ParticleSystemModules.html
ワンショットエフェクトの基本的な設定:最初のおすすめ設定
| 項目 | 設定の目安 | 目的 |
|---|---|---|
Looping | Off | 一度だけ再生する |
Start Lifetime | 0.5〜1秒程度 | 短い寿命で一瞬の表現を作る |
Start Speed | 3〜5程度 | 爆発や火花の勢いを作る |
Shape | ConeまたはSphere | 放射状に発生させる |
エフェクト作成のコツ
パラメーターの多くは初期値を二つの値の範囲でランダムに設定できます パーティクルにばらつきや自然な動きを与えるのに便利な おすすめの機能です
Color over Lifetime や Size over Lifetime を使うと 寿命に応じて色やサイズを変化させることができます 時間経過で変化する表現を作るのに便利です
画像を変えてみるのもおすすめです 初期のテクスチャーは無個性ですので、外部サイトやアセットストアから パーティクル素材を探して適用してみましょう
挙動をつかみ、調整は後で:まずは大雑把に作ってみましょう
最初は細かなタイミング調整などにこだわらず まずはどんな動きを作りたいかの設計と パラメーターの関係を把握しましょう
全体の挙動を意図通りに作れているかを確認してから 細かい調整に入るのがおすすめです
調整に行き詰まったら一度作り直して 頭を切り替えてみてください スクラップ & ビルドを繰り返してみましょう
実習 2:ループのエフェクトを作る
たとえば炎や煙のような 吹き出し続ける表現を目指してみましょう
よくあるつまずき:パーティクルが出ない場合のチェックポイント
Rate over Timeが 0 かとても小さい 発生数が 0 だとパーティクルは出ませんStart Lifetimeが極端に短い 寿命が短すぎると、パーティクルがすぐに消えてしまい 見えないことがありますStart Sizeが小さすぎる サイズが小さすぎると、パーティクルが見えないことがありますShapeの向きが意図した通りか パーティクルが見えない場所に出ている可能性があります
授業内課題:簡単なエフェクトを作り スクリーンショットか 動画を提出してください
完成条件
- ワンショットまたはループのParticle Systemを1つ以上制作している
- 発生数、寿命、速度、サイズのうち2項目以上を初期値から変更している
Shapeで発生方向または発生範囲を調整している- スクリーンショットまたは短い動画で動作を確認できる
今回のまとめ:Particle System の基本
- UnityのParticle Systemは、パーティクルの発生と動きを組み立てるための機能です
- 発生数、寿命、速度、サイズ、形状、色変化を調整することで パーティクルの印象は大きく変わります
- ワンショットとループの違いを踏まえて 作りたいエフェクトに合った設定を選びましょう