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第05回 プロトタイプ制作2
前回: 第04回 プロトタイプ制作1
前回の振り返り
コア体験を実装し始めました
- 第04回では、企画で決めた中心となる遊びを実装し始めました
- 仮素材でもよいので、プレイヤー操作や基本ルールを動かしました
- 実装してみることで、企画だけでは見えなかった課題も出てきました
- 今回はプロトタイプを、最初から最後まで遊べる1サイクルへ近づけます
今回の目的
基本操作とゲームループを整える
- プレイヤーが迷わず操作できる状態にする
- ゲーム開始、プレイ中、成功または失敗、再挑戦の流れを作る
- 仮素材のままでも、ルールが伝わる画面にする
- 動作確認を行い、遊びにくい部分を修正する
- 中間レビューに向けて、他人が触れるプロトタイプに近づける
今回の授業内容
基本操作 / ゲームループ整備
- 現在のプロトタイプを確認する
- 操作、ルール、画面遷移の不足を洗い出す
- 今日作る1サイクルを決める
- 基本操作とゲームループを実装する
- 短いプレイテストを行う
- 次回レビューに向けて課題を整理する
プロトタイプを ゲームに近づける
動くだけから遊べる状態へ
ここが地味に いちばん大事
プロトタイプで確認したいこと
完成度ではなく成立条件を見る
- プレイヤーが何をすればよいか分かるか
- 操作に対して、画面上の反応が返ってくるか
- 成功条件または失敗条件が分かるか
- もう一度遊びたくなるサイクルが確立されているか
- 見た目の完成度より、ゲームとしての流れが成立しているかを確認します
基本操作を整える
入力と反応を分かりやすくする
- 移動、ジャンプ、攻撃、決定などの主操作を確認する
- 押した瞬間に何が起きたか分かる反応を入れる
- 反応が遅い、弱い、見えにくい場合は調整する
- 操作説明が必要な場合は、画面内に最小限で表示する
- 操作が分かりにくいと、ゲームの面白さにたどり着く前に離脱されます 操作系が本当に適切かは何度でもよく検証してください
ゲームループとは
何度も遊びを回せる流れ
- プレイヤーが目的を理解する
- 操作して、状況が変わる
- 成功または失敗が決まる
- 結果を見て、もう一度挑戦できる
- ゲームループは、プレイヤーが行動し、結果を受け取って、 次の行動を選ぶための循環です
今回作るゲームループ
最小の1サイクルを確立する
- スタート: 何をすればよいか分かる
- プレイ: 操作するとゲーム内の状態が変わる
- ジャッジ: 成功または失敗が分かる
- リトライ: すぐ同じ遊びをやり直せる
- 1回遊んで終わりではなく、試して直してまた遊べる形にします
まず作るべき画面
必要最低限でよい
プレイ開始状態
プレイ中の状態
成功または失敗が分かる状態
リトライできる状態
メニューや細かい設定は後回しで構いません
レビュー前は、豪華な入口よりも遊びの出口を作ることを優先します
仮素材で伝える
見た目は仮でも意味は伝える
- プレイヤー、敵、アイテム、ゴールなどの役割が分かる
- 当たり判定の範囲が見た目と大きくずれていない
- 危険なもの、安全なもの、取るものが区別できる
- UI の数値や表示がルールと対応している
- 仮素材でも、情報として機能していればレビューできます
動作確認の観点
バグ探しだけではない
- 操作していて詰まる場所はないか
- 成功や失敗の理由が分かるか
- 1プレイが長すぎる、短すぎることはないか
- 何度も試したくなる要素があるか
- プレイ感の違和感は、仕様の問題として扱ってください
短いプレイテスト
1人に3分触ってもらう
- 先に細かく説明しすぎない
- 操作で迷ったところを見る
- 成功や失敗の理由が伝わったか聞く
- 面白いと感じた瞬間、困った瞬間を聞く
- 直す内容を3つ以内に絞る
フィードバックの受け取り方
好みと問題を分ける
- 「難しい」は、操作が難しいのかルールが分からないのか分ける
- 「つまらない」は、目的が弱いのか反応が弱いのか分ける
- 「分からない」は、表示不足なのかルール不足なのか分ける
- すべての意見を採用する必要はありません
- 意見をそのまま直すのではなく、原因を見つけて修正します
次回レビューに向けて
見せるものを決める
何をするゲームか
どこが今回の見どころか
まだ仮の部分はどこか
相談したい問題は何か
次に改善する予定は何か
レビューでは完成品ではなく、判断できる材料を見せます
実習
遊べる1サイクルを作る
まずは 通しで動かそう
実習1
現状のプロトタイプを確認する
- 実行して、今できることを書き出す
- まだできないことを書き出す
- 操作、ルール、画面、素材に分ける
- 今日必ず直す項目を3つ選ぶ
実習2
ゲームループを実装する
- 開始状態を用意する
- 成功条件または失敗条件を入れる
- 結果が分かる表示を入れる
- リトライできるようにする
実習3
基本操作と見た目を調整する
- 主操作が気持ちよく反応するか確認する
- 操作に必要な情報を画面に出す
- 仮素材でも役割が分かるようにする
- 当たり判定や速度を調整する
実習4
3分プレイテストを行う
- 別の人に触ってもらう
- 操作で迷った場所をメモする
- 分かりにくかったルールを聞く
- 改善項目を3つ以内に絞る
今回の授業内課題
次回レビューに向けて用意するもの
- 遊べる1サイクルがあるプロトタイプ
- 操作方法と成功 / 失敗条件のメモ
- まだ仮の部分、未実装の部分のリスト
- プレイテストで見つかった問題
- 次回相談したいこと
今回のまとめ
- プロトタイプは、完成度よりゲームとしての流れを確認するためのものです
- 基本操作、成功 / 失敗、リトライまで入ると他人に触ってもらいやすくなります
- 仮素材でも、役割とルールが伝われば十分にレビューできます
- 次回は中間レビューとして、課題を整理し改善方針を決めます