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第01回 ウィンドウの作成と図形の描画

1 / 3 プログラムの実行と終了 ​

このステップの目的

配布された開始用プロジェクトをVisual Studioで開き、C++プログラムの基本構造を確認して実行します。
あわせて意図的な文法エラーを発生させて修正し、開発の基本的な流れを身につけます。

開始用プロジェクトの展開と確認 ​

ZIPの展開とソリューションの起動 ​

ダウンロードした 第01回のZIP を右クリックし、「すべて展開」を選択して任意の作業フォルダへ展開します。
展開されたフォルダ内にある CppBasics.sln をダブルクリックし、Visual Studio 2026を起動してください。

WARNING

開発作業はクラウドドライブ上のフォルダではなく、ローカルの作業フォルダで行うことを強く推奨します。
クラウドドライブ上で作業を行うと、ファイルの同期遅延などによりビルドや実行の際に予期せぬトラブルが発生することがあります。

可能であれば、ストレージのわかりやすい場所に開発作業の専用フォルダを作成して作業を行ってください。

.sln はソリューションファイルと呼ばれ、ソースコードやコンパイル設定を保持するプロジェクト(.vcxproj)をまとめて管理するファイルです。
本実習では、1つのソリューションの中に1つのプロジェクトが含まれています。

TIP

Visual Studioが起動したら、ウィンドウ上部のツールバーでビルド構成が Debug、プラットフォームが x64 に設定されていることを確認してください。

Debug は変数の値を確認しながら開発を進めるための設定であり、x64 は64ビット版Windows向けの実行形式を生成する指定です。

ソースファイルの確認 ​

続いて、画面右側のソリューションエクスプローラーから Source フォルダを展開し、main.cpp をダブルクリックして開きます。
エディタには以下の最小限のコードが表示されるはずです。

main.cppcpp
#include <DxLib.h>

int WINAPI WinMain(HINSTANCE, HINSTANCE, LPSTR, int)
{
    return 0;
}

TIP

ソリューションエクスプローラーが表示されていない場合は、メニューの 表示 > ソリューション エクスプローラー から開くことができます。

初期コードの読み方 ​

main.cpp に書かれた命令をソースコードと呼びます。この例は、処理をまとめた関数 WinMain に入り、return 0; で終了します。0 は正常終了を表す値です。

先頭の #include <DxLib.h> は、次のステップでDXライブラリの機能を使うための準備です。WinMain の行は起動用の骨組みとしてそのまま使い、まず保存・実行・エラー修正を確かめましょう。

ビルドと実行 ​

ビルドの役割と実行操作 ​

ソースコードから実行ファイルを作る作業を ビルド(build) と呼びます。コードを変更したら、保存してビルド・実行する順に進めます。

キーボードの Ctrl + S でファイルを保存し、F5 キー(またはメニューの デバッグ > デバッグの開始)を押してください。
正常にビルドされたのであれば、プログラムが実行されます。

実行したけど何も表示されない ​

この時点では、それで正常です。
現在のコードにはウィンドウを表示する処理が含まれていないため、F5 を押しても画面上には何も表示されません。
プログラムは WinMain に入り、直ちに return 0; を実行して、何事もなかったかのように正常終了します。

プログラムが正しく起動して終了したかを確認するには、メニューの 表示 > 出力 を開きます。
出力ウィンドウの中に「スレッド ... はコード 0 (0x0) で終了しました」といった記録が表示されていれば、プログラムが正常に起動・終了しています。

エラーの特定と修正 ​

プログラミングでは、文法規則に違反した記述があるとビルドが中断され、エラーが報告されます。
ここで意図的に誤りを作り、Visual Studioのエラー表示を確認しておきましょう。

セミコロンを削除した場合のエラー ​

return 0; の末尾にあるセミコロン ; を削除して保存し、メニューの ビルド > ソリューションのビルド を実行してください。
C++では処理の区切りとして文の末尾にセミコロンが必須であるため、ビルドが失敗します。

main.cppcpp
int WINAPI WinMain(HINSTANCE, HINSTANCE, LPSTR, int)
{
    // セミコロンを削除するとエラーになります
    return 0
}

エラー箇所の特定と再ビルド ​

画面下部の 表示 > エラー一覧 を開き、表示されたエラー項目をダブルクリックすると、問題が検出された行にカーソルが移動します。

ここでコンパイラがエラーを検知するのは「セミコロンが抜けた位置」の直後です。
指摘された行とその1行上を見比べるのが、エラー特定の基本です。

セミコロンを元の位置へ書き戻して保存し、再度ビルドしてエラーが解消されることを確認してください。

main.cppcpp
int WINAPI WinMain(HINSTANCE, HINSTANCE, LPSTR, int)
{
    // セミコロンを戻して、エラーが解消されることを確認しましょう
    return 0;
}
チェックリスト
  • Visual Studioでプロジェクトを正常に開き、初期コードを確認できる
  • コードに書かれた3つの要素(インクルード、WinMain、正常終了)の役割を説明できる
  • 意図的な文法エラーを発生させ、エラー一覧から原因箇所を特定して修正できる