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第01回 オリエンテーション
次回: 第02回 ゲーム構成要素設計1
ゲームを完成させる 方法論を学ぶ
ただ作るだけでは 完成すらあやうい
この授業の目的
ゲーム制作を効率的に進めるための運用方法を学ぶ
- この授業では、ゲーム制作を作業ではなく計画として捉え、監督に必要な知識と基本技法を扱います
- 監督者として、目標、進捗、問題、優先順位を整理する練習をします
- Git、タスク管理、レビュー、CI を「作業」ではなく「運用」の観点で扱います
今回の授業内容
監督者の役割と心構え / 進行管理の全体像
- オリエンテーション
- 監督者の役割と心構え
- 進行管理の全体像
- この授業で使う記録と判断の型
12回の流れ(1/3)
導入と設計基礎
- オリエンテーション 監督者の役割と心構え、進行管理の全体像
- ゲーム構成要素設計1 コアループ、目的、ルール設計の基礎
- ゲーム構成要素設計2 フィードバック設計、想定リスクの洗い出し
- プロトタイピングとプレイテストの基礎 試作の目的、評価観点の設定
12回の流れ(2/3)
進行管理とチーム運用
- タスク管理ツール入門 運用設計、担当、期限、優先度の標準化
- 進捗管理とリスク管理 見積り、遅延兆候の検知、対応方針
- Gitチーム運用基礎 ブランチ戦略、命名規則、コミット粒度
- プルリクエスト運用 レビュー観点、差分読解、合意形成
12回の流れ(3/3)
監督運用の定着
- 監督ミーティング運営 議題設計、時間配分、意思決定ログ
- CI基礎 CIの目的、パイプラインの流れ、設計原則
- CI運用入門 失敗ログの読み方、一次切り分け、連携依頼
- 総括 監督運用ガイド、進行管理テンプレート、引き継ぎ資料
授業のゴール
第1回の授業後に説明できるようになること
- 監督者が何を見る役割か説明できる
- 毎回確認したい情報の型を挙げられる
- 問題を見つけたときに、次に何を確かめるか言える
- 授業内で残す記録の形を作り始められる
監督者とは
制作を前に進めるために判断する役割
- 目標が曖昧なら、どこまでを今回の到達点にするか決めます
- 進捗が見えないなら、何を見れば判断できるか整理します
- 問題が出たら、症状と原因候補を分けます
- チーム内の情報を集めて、優先順位を決めて共有します
実装者と監督者の違い
見る範囲が違う
| 立場 | 主に見るもの |
|
|
|
| 実装者 | 自分の担当、仕様、コード、期限 |
| 監督者 | チーム全体の目標、依存関係、優先順位、障害 |
- 現場では、同じ人が両方を担う場面もあります
- その場合でも、視点を切り替えられないと判断が遅れます
毎回確認したい情報
判断の前に最低限そろえたい5項目
- 今回の目標は何か
- いまどこまで終わっているか
- 何が止まっているか
- 次に誰が何をするか
- どの判断を記録として残すか
- この5項目が見えていないと、チームは感覚で会話する時間が増えます
問題を見たときの順番
すぐ解決策に飛ばない
- まず症状を書く
- 事実として確認できることを書く
- 原因候補を分ける
- 追加で必要な情報を決める
- その後で次の行動を決める
- 監督者は、速さよりも順序を崩さないことが重要です
記録を残す理由
忘れないためだけではない
前回の判断と今回の判断を比較できます
口頭の認識ずれを減らせます
途中参加の人にも状況を渡せます
問題が再発したときに、前回の対応を確認できます
記録は後ろ向きの作業ではなく、次の判断を速くするための材料です
この授業で作っていくもの
毎回少しずつ運用の型を増やす
- ゲーム構成要素の整理メモ
- 進捗確認メモ
- タスク管理の基準
- レビュー時の観点メモ
- CI 障害の一次切り分けメモ
- 最終回の引き継ぎ資料
実習
いまある状況から 次の一手を決める
曖昧な感想ではなく 判断の材料を書く
実習1
制作状況を4行で整理する
次の4項目を書いてください。
- 何を作っているか
- 今回の目標は何か
- 現時点で分かっている事実は何か
- いま不安な点は何か
実習2
問題を「症状」と「原因候補」に分ける
- 例: 「敵AIが完成していない」は症状です
- 原因候補は、仕様未確定、担当の見積り不足、依存機能の遅れ、技術的難所などに分かれます
- 1つの症状に対して、原因候補を2つ以上書いてください
- そのうえで、追加で確認したい情報を1つ決めてください
実習3
第1回版の記録フォーマットを作る
次の見出しで短く書きます。
今日の目標
今日わかった事実
問題と原因候補
次回までの行動
共有しておく判断
以後の授業でも、この記録の型を少しずつ更新しながら使います
今日の作業で見たいこと
長く書くより、分けて書けているかを見る
- 目標と作業が混ざっていないか
- 事実と推測が混ざっていないか
- 原因候補を1つに決め打ちしていないか
- 次の行動が具体的に書けているか
今回のまとめ
- この授業では、制作を前に進めるための判断と共有を扱います
- 監督者は、目標、進捗、問題、優先順位を整理する立場です
- 問題は、症状、事実、原因候補、次の行動に分けると扱いやすくなります