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第24回 地形の種類追加と作品の完成

3 / 4 デバッグ表示と通しプレイで確認する

このステップの目的

F1キーによる幾何判定オーバーレイと内部状態の可視化を活用し、新要素の追加によって既存のゲーム機能が損なわれていないか(回帰・デグレード)を通しプレイで検証します。

幾何オーバーレイの色分けと意味

グラフィックの見た目(テクスチャ)とゲーム内部の当たり判定は必ずしも一致しません。F1キーで切り替えられるデバッグ表示では、画面上の要素ごとに色分けされた矩形を描画し、物理的な接触境界を可視化します。

表示色対象と意味
水色(Cyan)プレイヤー、敵、ゴールの「表示矩形(DrawRect)」
赤(Red)プレイヤーの「当たり判定矩形(Hitbox)」
緑(Green)敵キャラクターの「当たり判定矩形(Hitbox)」
黄(Yellow)ゴール旗の「クリア到達トリガー領域」
青(Blue)進入不可の通常地形(Solidブロック)
マゼンタ(Magenta)トゲトラップなどの「危険判定領域(Hazard)」

さらに、画面左上にはプレイヤーの位置座標、速度ベクトル、接地フラグ、カメラX座標、活動中の敵数、および現在の GameState が数値テキストとしてリアルタイムに表示されます。挙動に問題が生じた際、数値の推移を確認することで、原因が入力受付・物理計算・地形判定・状態遷移のどこにあるかを特定できます。

回帰テスト(リグレッションテスト)の実践

ゲーム開発において、新しいブロックや敵を追加した際、その追加部分だけを確認して作業を終えてはいけません。ある機能の変更が、これまでに作成した既存の正常な動作を損なってしまう現象を「デグレード(品質後退)」と呼びます。

新機能を追加した後は、必ずゲームの最初から最後までを通しプレイし、以下の全経路が正常に機能し続けていることを検証します:

  1. タイトル画面: タイトルBGMが再生され、ジャンプキーでプレイ中へ遷移するか
  2. 基本操作: 左右移動、慣性摩擦、可変ジャンプ、コヨーテタイムが機能しているか
  3. 敵とのインタラクション:
    • 巡回中の敵が壁や足場の端で正しく反転しているか
    • 空中から敵を踏みつけた際、敵が倒れてプレイヤーが上空へ跳ね返るか
    • 敵の側面に接触した際、被弾してゲームオーバーになるか
  4. トラップと落下:
    • トゲに接触した際、見た目の境界と一致したタイミングでゲームオーバーになるか
    • 穴から奈落へ落下した際、画面外へ消えてからゲームオーバーになるか
  5. クリアとリトライ:
    • ゴールに接触した際、クリア効果音が再生されてゲームクリア画面になるか
    • ゲームオーバーおよびクリア画面から、ジャンプキーで初期状態からリスタートできるか
    • タイトルキーでタイトル画面へ戻り、再びゲームを開始できるか
チェックリスト
  • F1デバッグ表示の色分け(青・赤・緑・黄・マゼンタ)の意味を識別できる
  • 座標や速度などの数値表示を活用して、不具合の原因箇所を論理的に切り分けられる
  • 新機能追加後にタイトルからクリア・リトライまでの一連の経路を通しプレイし、回帰テストを実施できる

ゲームプログラミング実践